ギリシャ語日誌2

 時間がないので1講の復習を少し。
 シグマの2種の小文字のうちσじゃない方s(に似てる)は語末に限る。
 ギリシャ語の母音は七つ。α、ε、η、ι、ο、υ、ω。εとοは常に短母音。ηとωは常に長母音。α、ι、υは両方発音。
 11個の二重母音がある。αι(ai)、αυ(au)、α下書きのι(aーi)、ει(ei)、ευ(eu)、η下書きのι(εーi)、οι(oi)、ου(uー)、ω下書きのι(oーi)、υι(yi)、ηυ(εーu)。
 α下ι、η下ι、ω下ιはα、η、ωの文字が大文字ならιは下ではなく横に並記。
α下ιδω=Αιδω、ζωη下ι=ΖΩΗΙ
 2つの母音が連続しても、それぞれ別々に発音される場合は、2番目の母音に分離記号¨を付すことがある。
 ζ、ξ、ψは複子音(二重子音)。σはβ、γ、δ、μなどの前では[z]と発音。
 γは、γ、κ、χ、ξの前では、[ngっぽい]の発音、nの転写。
 αγγελοs=angelos
 εγκαλεω=enkaleo-
 ελεγχοs=elenchos
 Σφιγξ=Sphinx
 ギリシャ語にはh音の文字がない。しかしh+母音の単語はかなりある。語頭の母音に限り、h音の有無に気息記号をつける。
 語頭が二重母音であれば、第2母音の上につける。ただし第2母音が下書きのιのときは第1母音の上に、並記のιのときは第1母音の左肩につける。
 ε‘υρηκα=heure-ka、Αι’γυπτοs=Aigyptos
 ω’下ικοδομησεν=o-ikodomesen、‘Αιδηs=Ha-ide-s