2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧
先日紹介した『カマキリは大雪を知っていた』の酒井さんの研究だが、これを疑似科学ではないかと批判する声があるようだ。なかなか面白い教材だと思うので考えてみたい。 批判の内容を分類すると次のようなものがある。1.大地の振動とかありえねー→トンデモ…
伊勢田哲治さんが読書予定リストに浮上。科哲的な話なら池内さんみたいな素人の話よりはまともなことを言ってそうだ。『科学哲学の冒険』の内容について議論があるらしいけど、『RATIO』を今からそろえるのはちょっと……。 立岩真也さんがにわかに読書予定リ…
id:chazukeさんに読むと言ってしまった手前、読まないわけにはいかない。まだ1章の途中なのにかなりメモが多くなってしまった。 「心のゆらぎ」とは? 池内さんによると、非合理に惹かれるすべての根源は「心のゆらぎ」にあるのだという。そしてそれを後押し…
id:NATROMさんのところで進化論と創造論の話を少し読む。出だしを読み始めたときは「いやだな、やっぱり創造論をこばかにしてやり込めるのかな」と思っていたのだけれど、読み進めたらそうではなかった。正しいことを言っているにせよ、なにかバカにすること…
性懲りもなく書いておきましょう。疑似科学批判というのを一枚岩で考えてはいけないのかな、という気がしたので、もう少し論点をきちんと腑分けして考察しようと思います。暫定的に、いくつかの疑似科学批判言説の類型をピックアップしましょう。1.科学的…
それは、申し開きしようがないからでしょうね。あんた罪人でしょ、って言われたら、「はいそうです」って答えるしかない。あからさまな罪人だから罪の自覚までの距離が短い。だから悔い改めまでの距離も短い。 誤解してはいけないのは、取税人が罪人としてよ…
魚喃キリコの『blue』は2人の少女、桐島と遠藤が主人公のまんがである。同性愛的な青春の一コマが描かれ、卒業と同時に桐島が上京、遠藤が地元に残り、2人の関係が終わることで結末を迎える。 このような、2人の少女がある期間親密な関係を持ち、その関係…
森岡正博さんの『感じない男』には、「自分が少女の体に乗り移りたい」という願望が記されている。私は大学時代、(たぶん森岡さんの話を知らなかった時だとと思うが)研究室の人間に、「自分には女性になりたいという願望があるんじゃないかと思う。そして…