移行対象を持つ子どもを見かけた

 今日、電車に携帯電話を忘れたので、駅の忘れ物相談センターに行った。係員に色々聞かれているうちに、隣の席に母親と3歳くらいの男の子がやってきた。親子の忘れ物はすでに届けられていたらしく、係員がすぐにカウンターにもってきた。で、その忘れ物というのが安っぽいハンドタオルであった。まあ、100円とかそのくらいの、少なくとも400円はしなさそうなタオルだ。わざわざ手間をかけて取りに来るより新しいものを買ってもよかったのではないかなあ、などと思っていると、そのタオルは男の子に渡され、男の子がしきりにそのタオルに頬ずりしている。母親の「よかったねえ」という感じの態度。それで係員もピンときたらしく「それがないと、眠れない?(笑)」。同意する母親。
 なんというか、こういう他人の移行対象、しかも本当に小さな子どもが持っている移行対象を見るのは初めてだったので、軽い驚きがあった。やはり、今回のタオルのような「ふわふわと柔らかい」手触りのものが選ばれやすいのかもしれない。

 移行対象の統計的な調査としては、以下のような論文がある。
http://cur-ren.cjc.ac.jp/17/1/006_127_138.pdf