もしかして思春期

 ネットをめぐっていると、いわゆる「ネット右翼」とか、「ブログ炎上」とか、何かの事件の加害者・被害者叩きとか、そういう醜い現象に出くわす。最近少し思うのだが、そういうことをやっている人たちは、もしかして思春期的な状況を生きているのかもしれない。10代を過ぎれば誰でも思春期的な不安定さを克服できるというわけではないし、これは十分にありうる話だ。通常の論理が通じないことにしても、思春期的な特有の心的構造でものを考えていると考えれば得心がいく部分もあるのではないか。ただそれがあるていど知恵のついた20代、30代の人間がやっているので、より陰険で醜悪なものに見えているということなのではないか。少し危険な言い方かもしれないが、彼らに必要なのは「カウンセリング的なもの」だという可能性について考え始めた。