沖縄の暴行事件についての覚え書き。

 前回のエントリでは勝手に少女を非難する人の欲望について軽く想像しただけだったが、その後いろいろなところを回ってみたので思ったことをメモしておく。
「夜中の繁華街」にいることそのものや「知らない大人についていくこと」そのものについて、私はそれらに否定的な感情を持っているが、しかし、それは状況の文脈によるし、たとえ状況の文脈が私にとって否定的判断を下せるものだったとしても、暴行を受けた責任を引き出すわけにはいかない。
 沖縄の時間間隔が本土と違うことや「繁華街」とされた現場が本当は普通の駅前のような場所だったと聞けば、なおさら「夜中の繁華街」を根拠になどできない。「知らない大人についていくこと」にしても、「良き隣人政策」なるものがあるらしいので、件の少女がその政策に対して実際のところどのくらい影響を受けていたかは分からないにせよ、その影響を受けていた可能性が高い以上、事情を知らない人間が非難の根拠とすることはできないだろう。
 怒られるかもしれないけど、私はこの事件に最初あんまり感じるところもなくて、暴行の被害者をよってたかって中傷するのがちょっと嫌な感じだというていどで、前回のエントリもあんまりまじめに書いてないけど、事件について知れば知るほど、段々腹が立ってきた。私はすぐに頭が沸騰して理性が働かなくなってしまうのだが、少女を非難する人々の歪んだ欲望についてはぜひとも探る必要性を感じる。