エロと表現の自由

 いや、話題になっていたのでちょっと考えたけど、やはり私にとっては表現の自由を巡る話はどうでもいい。ポルノなんか弾圧されたってこの世の終わりまで滅びることはないでしょう。個人的感情としては撲滅してしまえばいいと思うし、それに消極的に協力できる手段があったら協力するかも知れん。
 もちろん、自分が表現することが規制されるのは嫌だが、この記事は別に説得しようとして書いているのではないから気にしないように。自分が享受して楽しむであろうメディアについても撲滅されたらされたでそれはかまわないというのもかなりある。ラカン入門書にも書いてあるでしょ、それができるという可能性がそれをしたいという欲望を引き起こすんだよ。
 あとは、エロってなんなのかというのは考えた方がいいんじゃないかなと。どうしてそれが規制の標的になるのかも含めてね。感性の違いと言えば簡単だけど、数ある感性の中でとりわけエロが標的になるのは人間にとって何かしら特別な意味があるからでしょう。なんかな、この話題はほんとにセクシュアリティの話にならないんだよな。そんなに自分の性が分析されるのが怖いのかと思ってしまう。欲望について内省しないエロ擁護者たちにはかなり腹が立つ。ポルノがだめなんです、と自分の感覚をことばにしようと努力している人たち(主に女性)に比して、すごく怠惰だし、卑怯だ。やおい・BLの人だって、手放しで自分のセクシュアリティに居座ってるわけじゃなくて、ちゃんとやおい・BL論は書いてるのに。そういう意味では本当に森岡正博は偉大だと思う。
 ヘイトスピーチとの構造的違いがあるという主張があったのだけどそこらへんは興味がある。