ペレグ

 ノアの洪水以前の人の寿命は大体900年を超えているのだが、それ以降はノアの息子のセムは600年、その後は450年前後で推移する。ところが、ペレグ以降はまた寿命が極端に減ってさらに半分くらいになる。ペレグが生まれたときに地が分かれたとあるのだが、これはバベルの塔の事件における言語の混乱と人々の離散を意味している。
 するとこういうことだ、人類全体の罪のありさまに対して、直接的なさばき(洪水、混乱)とともに寿命の短縮が段階的に行われている。