一神教と多神教

 一神教多神教を比較すると、多神教のほうが多様性を認めてて寛容で良い、というステロタイプな言説がある。私はこれ、なんだか胡散臭いとずっと思ってる。
 多神教的な世界観の中に一神教的な神様を受け入れる余地はない。つまり、「多神教のほうが多様性を認めてて寛容で良い」というのは、あくまで神の概念を一定程度に押さえ込むことが暗黙の前提となっている。多神教的な世界観といえども、特定の考え方を排除することによって成り立っている。「皆仲良くしよーよ」などという嘘をつくのはやめるべきだ。
 ついでに放言すると、光市母子殺害事件に関して司法が軽視される傾向にあるのは多神教的な世界観が関係しているように私は思うなっ!